漫画 2022

Posted on 2022-12-29 in zakki

今年読んだ漫画の簡単な感想を並べてみる。


HUNTER×HUNTER モノクロ版 37 ( ジャンプコミックス DIGITAL)

最近再開した連載も読んでいたけど。相変わらず夢中になって読んでしまう。

白聖女と黒牧師 ( 月刊少年マガジンコミックス )

漫画自体は昔から知っていたんだけど、読んだらバカ嵌りするだろうという謎の確信があったので、あえて読まない選択肢を取っていたのが今年 5 月頃までの私。誘惑に負けて Kindle でポチったのが今年 6 月初旬の私。そして続刊をすべて購入したのが 1 巻読んだ直後の私。そんな確信通り行動しなくてもと思ったりもする。

やはり甘いのは良い、心が癒やされる。登場人物が抱く想いであったりその想いが生む行動が漫画の「甘さ」を生んでいると思っているのだけど、キャラクターの考えや想いの理由も丁寧に描かれているからこそ「甘さ」が存分に伝わってきて本当に良い。

主人公の友人ポジションに該当する人を気にいることが多くて、この作品だとアゼル君が該当している。アゼルくんはヘーゼリッタさんとくっつくのも若干違うよな … と思っていて、ローレン&セシリア組はもちろんですが、彼らの関係性が進んだ話も見てみたい。

残念妖精ドルマさん ( 角川コミックス・エース )

紫の生き物のドルマさんがキモい。このキモさを楽しむのが正解の読み方と思っている。ドルマさんは明るいキモさで楽しめるのだけど、途中から出てくるドルマさんの親戚がもっとキモくてひどい。主人公のななえさんにおぞましいと言われるのもわかる。

1 巻目から架空の人気投票結果を掲載したり、読者の投稿イラスト紹介したり、単行本の作者コメントが暗号だったり色々尖っていこうとしていて好き。コメントの解読が地味に楽しかった。

神さまがまちガえる ( 電撃コミックス NEXT)

表紙の雰囲気から気に入りそうだったのでポチった作品。「バグ」と呼ばれる奇妙な出来事が短周期で繰り返される世界のお話。バグの内容(左右が入れ替わる等)もあって、バグは日常に溶け込み人々はそれを許容して生きていて深刻な描写は控え目。

バグの研究者のかさねさんと主人公ポジションの紺君がバグを観察しつつ日常を描く漫画かな、と 1 巻を読んでいて思っていたのだけど 2 巻で意外なところの深堀りが進んできたので先が結構気になっている。

うちの奴隷が明るすぎる ( デジタル版ガンガンコミックスUP!)

お色気 + ギャグ。この組み合わせ自体は結構ありそうだけど、配分が 3:7 ぐらいなのが自分的に合っているのか続きを読んでいる。騎士のフリドールさんと照れたターンのジェシカさんが可愛くて好きです。

ワンルーム、日当たり普通、天使つき。( デジタル版ガンガンコミックス )

平たく言えば男性 1 人女性複数人のラブコメなんだけど、小気味いいギャグやキャラクターの台詞回しが好き。今の所、主人公君は天使のトワさんとくっつくのが確定事項に見えていて安心さと物足りなさが共存しているので、クラスメイトのつむぎさんが力を発揮してかき回してほしい。

ちなみに雪女ののえるさんが好き。

友人に 500 円貸したら借金のカタに妹をよこしてきたのだけれど、俺は一体どうすればいいんだろう ( 電撃コミックス NEXT)

最近は漫画のタイトルが長文となっていても特に何も思わないのだけど、このタイトルは目に入ったあと即座に「大変ですね …」という感想が漏れ出た。出たから何だと言われても困るのだけど。

借金のカタとかその辺の話は 1 巻で話が済んでしまっているので、内容の広がりはあまり期待できないと思われるのだけど、展開が絶妙に都合がよくて、妹さんがなんだかんだで可愛らしいので、続きを発見したら読んでいることでしょう。

スターイーター 模造クリスタル作品集

「それでもおちこんだときは スターイーターがあなたをはげます」

金魚王国の崩壊の模造クリスタル氏の作品集。全体に漂う物憂げ・ほの暗い雰囲気が好み。最後に訪れる、少し救いのあるというか新しい道が開ける終わり方も物語の余韻を感じられて好きだったりする。表題作の「スターイーター」は自分のアンテナにピンと来たのかお気に入り。こう、きりんさんの悩みが直接解決された描写は何も無いのだけど、その悩みも良い方向に進んでいきそうなどことなく明るさを感じる終わり方が好きなのかと考えたりする。

模型の町 ( 楽園コミックス )

全体的にふわふわとした世界観。「寝入りばなに見る夢のような作品」と作者さんのWikipediaには書いてあって、なるほどと思った。書き込みが物凄い、ともあったので改めて見てみるとトーンがあまり使われていないにもかかわらず背景の描写が多い。多いというより、背景を全面に見せたいコマが大量にある。ああなるほどと思った。

表題の「模型の町」連作が好き。各話の最後のコマが幻想と現実が混濁するタッチで描かれていて、不思議な感覚を抱くことが出来る。「世にも奇妙な〜」にも出てきそうな話だなあとは思った。

「登校の達人」も好き。「ルールのギリギリまで楽しむ上でルールの熟知は欠かせないことだよ。」ってあって、昔似たようなセリフを何か別の漫画で読んだなあと思い出した。

クロシオカレント ( 青騎士コミックス )

いや、なんだこの … なんだ。SF と言えば SF に含まれるのかもしれないけど、読んでいると全力で異常さというか支離滅裂さを投げつけられている感じがしてくる。物語の筋みたいなものは見え隠れするので、次巻以降はこのテイストを保ちつつ筋に絡めた話をしていくのだろうか。

読み終わったあと、ラスト付近の「あの」コマの異常性というかインパクトに惹かれたところはある。そう考えると、こういう異常さを楽しむ漫画なんだろうなと当たり前のような感想に落ち着いた。

萩埜まこと短編集 どこかの星のふたり ( 青騎士コミックス )

「髪結いの娘」と「どこかの星のふたり」が好き。

前者の ( 主に美容師の宇佐美くんの一人相撲が醸し出す ) 新海誠感がとてもよい。美容師になった今、お客さんには「復讐」なんて言葉を持ち出していたけど、宇佐美くんの中に言葉通りの気持ちはあまり無いのかなと思ったりする。けれど 1 割ぐらいは心の中に持ち続けていてほしい。そういう大人になりきれない部分は少ないながらに持っておいてほしい。後者は真っ当なボーイミーツガールで心が洗われた。このあと二人で海を探しに行くとか …、どこまでキラキラするんだよという話でとてもよい。博士とエータの賑やかさがまた良い。


こんなところか。そう言えば今年は物理の漫画本を購入しなかった。そもそも本屋に行く機会が格段に減った。自宅近くの本屋も数年前に閉店して、大き目の本屋の閉店ニュースも聞こえてきて厳しい時代なんだなあと改めて感じたりしている。

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