紙袋を携えて

Posted on 2020-06-18 in zakki

前回の続き。

蛍光灯を調達してきた。あのような内容を書いたからか珍しく自分の焦燥感が保たれて購入が早まったのかと思えば全くそんなことは無く、自宅から数分で電器屋が存在するからこそこの早さの購入なのである。見くびってもらっては困る。解決できそうなお店が徒歩圏内に無く結局 ○○ カメラみたいなお店に赴かざるを得ないこととなった場合の自分を想像すると今更ながら震えが走る。

いわゆる街の電器屋というお店で、ガランとしている商店街の一角に存在する。商店街と言ってもまるで名ばかりで私が住み始めた当初から商店街自体がガランとしっぱなしで、通りに商店会の名を記した旗だか提灯だかを見かけたから「ああここは商店街だったのだな」とようやく判断出来る状態だ。それが今の今まで続いている。何か奇跡でも起きなければこのまま何もなく消えてしまうことに想像は難くない。

電器屋も電器屋だった。客が店に来て店頭の品を買うこと自体が珍しかったのだろう。まず私を見て驚いて、物を買うと伝えてさらに驚いて、購入手続きはそつなく行えたものの、購入品を収めるような袋が手元に無かったようで、結果物置から引っ張り出してきた某デパートの紙袋に品物 ( 蛍光灯 ) を入れて手渡され「ありがとうございましたー」とお辞儀をされた。帰り道、今の姿がまるで知り合いの家へのおつかいの帰りのような風貌のようにも思えて少し面白かった。手元にあるのがお駄賃代わりのお菓子だったら完璧だったのに。

物を売ることから出張修理や設置工事に形態をシフトしている、ということは世間でもよく見聞きするし予め分かっていたことではあったけど、お店との応対を経て事態は中々に核となるところまで進んでいるのだなあと感じた。他人の私に電器屋の台所事情は知る由も無いしあまり強い興味もない。ただ、現状に食らいついている姿の一端を垣間見た気がする。その事が少し心に残った。

雑談