いまから晴れるってよ

Posted on 2019-07-21 in zakki

この週末に観てきました。映画を楽しみにしつつ、平日その気持ちが中だるみするのも含めいつも通り過ぎて何も変わっていないな、と自分のことながら安心します。予定が決まっていたりすると、なんか面倒くさくなる時期ありません?あれですあれ。

やりやがったかやりやがってないか

いわゆる 5cm/s が大好きな人種なので、まず監督が今作でやりやがったかどうかが気になる人です。やりやがるとはまあなんかそういうアレです。舐めたくなる毒みたいなものです。

結論から言うとやりやがってはいるんだけど、僕が思い浮かぶ程度の"やりやがった"ではなくて何か方向性が違う"やりやがった"だったので「ああそういう落としどころ…」と妙に感心しました。

あの"状況"に納得する人もいらっしゃるだろうし、ダメな人もいると思うし、まあ創作物の感想なんてそんなものだと思うので色々あっていいんじゃないかな。見てきた直後に書いた感想メモがこちら。

  • 監督の "やりやがった" については、やりやがった、とも言えるし、やりやがらなかった、とも言える。
    • やりやがった方向性が僕が考えていた方向と明後日の方向だった。
      • 最初は "今でも入道雲を見るたびにあの子のことを思い出すんだ…" ってやるかな?でもそのまますぎない?とか考えてて
      • 最終的に二人で "上" にいることになるのかな、って途中の段階では思っていたんだけどまあそれはなくて
      • "周り" の結末に関して必然的にそれ避けない?それ無理やりに解決するよね?って思ってたからそういう意味で予想外で面白かった。
    • 鑑賞前に "今回は微妙なところを攻めてきたな…" ってツイートを見たんだけど、ああそういう意味ってようやくわかった

ほたかくん

主人公然してて凄く良い。東京に出てきた勢いとか、終盤のランナウェイ&抗うアレとか。あと、お天気サービス作ったときの行動力も「おー」と思った後、Web サービスを作る土壌はここまで身近になっていたのか…と何かよくわからん感動がありました。iPad 使って同年代の女の子と Web サービス構築か…未来すぎて素晴らしいですね。

  • 最後の銃戦とかも。痛さではないけど。どちらかというとイタさ。
    • 鳥居に行かせてください。で済むと思っているけど、まあそれじゃダメだよねその行動にはならないよねという感覚は非常に分かるのであそこの無鉄砲さは奔放してて好きです。
    • あれやらなきゃ主人公じゃないよねって感じ。

陽菜さんに比べて、穂高くんの過去があまり語られないのは何だったのだろう。観終わった今は別に入れなくてもよいとも思いつつ、まあ入れなくてもよいように作ったところもあるだろうし真相がよく分からない。小説とかに書いてあるのかしら。今後読むかっつーと微妙だけど。その辺の感想メモ。

  • そういや穂高君の過去触れないのなんで?
    • 居づらい理由とか息が詰まる理由とかなんか無いの?ってなった。
    • いやまあ本筋には絡まないだろうし絡んでも困るのだろうけど、描かれないのは描かれないで気にはなるよ
      • 絡まないだろうとは言っても"お尋ね者"になったときに帰る選択肢もあったわけじゃん。それを取らなかったからな
      • 帰ったらまあ袋小路で陽菜さんと先輩は連れていかれると思うけど、大人の下で暮らしてるってことでなんとかならない?ダメ?
    • "光を追った理由" は光の憧れだったり逃避であったりするのだろうけど、そこに至った理由だよってことね。
      • 小説に書いてあったりする?
      • 青春の流行り病なだけな可能性も高いけどね。ほらあるでしょ今いるところに希望なんか無くて俺は光あるところに行くべきなんだって考えちゃうアレ。

おんなのこ

陽菜さん可愛いですね。感想メモでも書いてあったけど、あの鳥居を案内した時に見せていた得意気な表情とか好き。年齢偽るあの辺の下りもさ、すごく眩しいわけで。中盤だっけ、一つ二つ年が違うことを凄く大事なこととして扱っていて「そういえばそうだったのかなあ…」とおじさんは遠い目になるわけです。学生の頃の事なんてほぼ覚えていないに等しくてその喪失感、というか何も思い出せない空っぽな頭の中に気づいたこの感覚なんですが、感覚に気づいた瞬間に自分をさらに切り刻んできて結果もの凄い顔になります。なりました。

なつはさん?だっけ。事務所の女性。はじめは声が「うーん…」でしたが、中々どうして最終的には良い感触を抱いていました。ちょくちょく良い動きがあって、そういう意味で見せ方上手いよなあってなりました。以下感想メモ。

  • 女の子が可愛くてよかったです。
    • 年齢偽るところが良いねえって最初に思ったところ。
      • あれ見て「ああ実際は違うんだろうな」って思ってそのあとずいぶん経ってラスト辺りで回収したから僕もすっかり忘れてしまっていて「おおそうだそうだ」ってなりました。
    • 最初に二人で鳥居に行った時の若干半目で得意げな表情とか好きです。
    • 事務所のおねえさんも終盤で大分自分の中の好感度が上がっていたから、なんか描き方見せ方が上手いんだろうなあ、って感心する
      • 奔放な大学生で身内のところでバイトしててでも就活で参ってて、まあ今風の人はどうなってるか知りませんが、なんかそれっぽさはあるんじゃない?ってところ。
      • その大学生が所有していそうな奥にしまっていた全部ぶっ飛ばしたい感覚であるところの、バイクに穂高くん乗せたあとの「さあどこへ行く!?」って台詞あるじゃないですか。あれめっちゃ好きです。
      • ああそうだ、加齢臭が移る、とか言ってすがさんを邪険に扱うシーンの言葉選びとか言い方とかもよかった。あれも見せ方かなあって思う。
    • そういやみつはちゃん出てたね。
      • みつはちゃんは出てるのすぐわかったけど、たきくんは「これたきくん??」って考えてしまった。今もあの人でいいのか若干自信がない。
      • 金麦先生は消えていた、まあ仕方ないとも言える。

すがさん

ともすると一番重いことになっていたすがさん。すでに監督によって "やられてしまった" と考えると凄く面白い。被害者ですよ被害者。穂高くんの理解者って感じで好きなんですけど、泣いたアレだけどうも気になってね。気になって色々書いたあと、なんか少し検索して見てみると 「自分(と妻)の境遇と穂高くん達を重ねている」とか書かれていて "えっ…ああそう…" と思ってしまった。どうしてもそんな風に見えなかったので。。小説もどうやらそんな感じとのことで僕の読解力がないのでしょう。というわけで感想メモはコメント扱い。

背景

毎回ホントキレイで溜息が出る。陽菜さんの体を穂高くんに見せたとき、外灯の明かりを透かした形にしていたじゃないですか。あの見せ方は凄く好きです。残酷な美しさ。

  • 背景はなんかもう慣れてる自分もいるけど、こういう映画って形で見てみるとやっぱりキレイがずば抜けてるなってなるよね
    • 陽菜さんが事情を打ち明けたとき、外灯に照らす形になってたじゃん。あそこ見せ方が大好き。
    • 雨に雲にと"監督の得意"を大放出していてなんか凄いものを見ていた感覚はあります。

BGM

前回よりあまり来ず。前作はスパークルとか好きだったんですけど今回はあまり。そもそもあまり歌物が得意じゃない。考えてみればスパークルもVoが無くなる間奏部分が好きなだけだった。ごめんなさい。あとハンドクラップが鳴ると笑ってしまう病なので最後はちょっと面白かった。Bigroom にならなくて本当によかった。

まとめ

多少の「うーん…」感があったのは確かですが、あの終わり方に新鮮な感覚が得ることができたのでそういう意味で満足しました。キャラクターが一々魅力的な点も良いです。たぶんもうあのような直球の "やりやがった" は観れないのかなあと思うと若干の寂しさがあるのですが別にそこだけが見るところではないので次回の作品も楽しみにしたいなあという気持ちです。